元新卒ブラック企業社員のダリーです。
今回は相当、ヤバい内容を含んでいるので、多少ぼやかして書いている箇所もあります。おふくみ下さい。
プロローグ:長年のブラック企業生活で人間の心はなくなってる部長がいたのですが、やってることがマジでヤバかった。ちなみに新卒で入った会社です。
あ、ちなみにこんな会社でした。
【社畜黄金時代】関大卒業して、新卒で入社した超絶ブラック企業の話。ヤバい会社からの転職方法も解説。
彼は営業部長でした。仮にタコ部長としておきましょう。
社長のワンマン体質がハンパない超絶ブラック企業でのお話です。この会社では月の売上ノルマがあるのはもちろんのこと、(たいてい前年比120%とか)それを稼働日数で割った「日売り」と呼ばれる売上ノルマがありました。
その「日売り」を達成しないと営業社員は家に帰れません(笑)。そして2004年当時は不景気だったので、日売りはだいたい達成できません笑。
これでは一生、営業職は家に帰れません爆。ぼくは新入社員だったのでタコ部長との直接の接点はほとんど無かったのですが、タコ部長の「究極の裏ワザ」を発見するのにそれほど時間はかかりませんでした。
営業社畜究極極大奥義:カラウリ。
カラウリ・・・すなわち「空売り」とは…。元々は投資用語なのですが、ブラックカンパニーでは別の意味で使われてました。ま、内容は至極単純で、
「実際に商品が売れてもいないし、お客さんに納品もされてないのに、伝票だけ発行して売上計上する事」ですね。
こんなバカな事を部長自らやっていたのです。
「おいおい、それじゃあ、お客さんの月末の請求書に買ってもいない商品の請求が載ってしまうじゃないか!」と思われた読者もおられる事でしょう。
その対策方法はと言いますと、記憶によりますと、月ごとの売上締日(月末)が近づくと、徐々に「返品伝票」を入力するという方法でした。
例えば・・・。
■例)3月4日に「日売り」が厳しいので、1000円のけん玉を2000個、伝票発行!すなわち200万円の売上を計上(当然ながら、実際は売れてない)。
■3月13日、また「日売り」が達成できそうにないので、5000円のゲームソフトを300個、伝票発行!すなわち、150万円の売上を計上。
→これで合計「350万円」の架空の売上が完成しましたね。
そしてこの数字を「月末」が近づくにつれて、徐々にマイナスしていくのです(返品計上)。
■例)3月23日に、コソッとけん玉をとりあえず1000個だけマイナス計上。=100万円のマイナス計上。
■3月26日に残りのけん玉1000個をマイナス計上。=100万円のマイナス計上。
■3月29日にゲームソフトを250個マイナス計上。=125万円のマイナス計上(5000円×250個)。残りの50個は何とかお客さんに泣きついて、本当に買ってもらうとかね。
お気づきだろうか?この方法だと、「月末」になればなるほど苦しくなってくるという事実を…。
当然っちゃ当然ですよね。月末に近くなればどんどんマイナスいれていくんだから。
月の前半は割と調子良く言ってるのに、月の後半、「なんか日売り全然達成できねえな」って日々が続きます。だんだん帰社時間も遅くなります。
そして3/31(月末)、営業社員全員帰れなくなります。
そうりゃそうなるわな(爆笑)!!!
仕方なく、月末はみんなで仲良く夜の11時~12時まで居残る・・・という状態になります。別に遅くまで残ってもやることは無いのですが…。今考えるととんでもなくアホな会社ですね。
そして疲れ果てた顔で次の日、出社すると、「今月の目標は6億2千万!!」とか朝礼で言ってるわけです(ゲロ)。
【SNS無い時代】関大卒業したけどブラック企業に入ってしまった時の対処方法。ヤバい会社からの転職方法も解説。みんな心の中では「部長~ありがとー♪」ってちょっと思ってた(爆笑)。
だって、部長が空売り計上してくれなかったら、月初から「帰社」できないんだもん!
みんな口には出しませんでしたが、なんとなくそんな雰囲気がありました。このアホな状態、社長は気付いてなかったのでしょうか。それはわかりません。そんな折…。
部長が突如、失踪!行方不明となる!
読者の皆さんからしたら、意味がわからないと思いますが、これがブラックのブラックたるゆえん。人なんて簡単に消えます。本当に突然会社に来なくなったのです。
その事についての会社側からのアナウンスは一切無し。「病欠です」とか「本当にいなくなって今、捜索してます」とかいう説明も一切無し。まるで最初からいなかったかのように業務が始まりました。
恐ろしい事にぼくも想像力が特に働きませんでした。「何とかしなきゃ!これは大変だ!」とか思いません。
「あーいなくなったんだ」って感じ。マトモな判断力がブラック企業では失われるのです。
失踪理由については今もわかりません。社長が気付いて激怒、とりあえず逃げろという判断だったのか、ウソの売上を計上するという罪の重さに耐えられなくなったのか・・・。
仰天!部長が戻って来た!!
そんなある日、部長が突如、会社に戻って来ました。それに対する会社側のコメントも一切無し。
「闘病生活お疲れ様でした!」とか「長期出向お疲れ様でした!」とか「どこ行ってたんですか?」とかも無し。ま、異常な光景ですね!
ぼくはその後、すぐに会社を辞めました。世の中にはこんな会社もあるんだなあ…くらいでいいと思います。
まとめ:ブラック企業は摩訶不思議の世界。
こういうワケのわからない会社に入ってしまったら、即刻、転職をオススメします。
ブラック企業で、いくら出世してもこのタコ部長のように意味不明の役割を与えられ、心を病み続けるかもしれません。ぼくもこの会社、2年で辞めています。
「転職エージェント」経由での転職活動だと、一般転職サイトよりもかなり「ブラック企業フィルター」が効いているので安心して活動できます(残念ながら、ゼロではありませんが。そこは精査しましょう!)。
特に大手エージェントがやっぱり案件も豊富でして、無理やり希望ではない転職先に就職させられるなんて可能性もゼロ。ご安心を。
ぼくのオススメは業界最大手のdodaとリクルートエージェント。別で記事にもしてますので興味のある方はどうぞ。
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