アイスランドに住む不器用な男の「恋愛映画」とされているこの映画。
「不器用な男」と書いたが、わかりやすく言えば、主人公は超わかりやすい「キモオタ」である。
タイトルは「好きにならずにいられない」。
原題は「フーシ」である。主人公の名前だ。邦題がやりたい放題である。
早速、Amazonで視聴したが、うん、中々心に残る映画であった。
ぶっちゃけると、あまりここでネタバラシはしたくない。素直に皆さんに見て頂きたい映画である。
この映画の結論をまとめると以下。
- フーシ、よく見るとキモオタじゃない。
- フーシ、よく見ると趣味がシブすぎる。
- フーシ、こういうタイプは人類に一定数いるので病気でもなんでもない。安心して。
である。
この映画を見るべき人は以下。
- 静かな映画、演出が見たい。
- 最近なんか疲れている。
- 男前ばっかり見るの飽きた。
- コミュ障を改善したいけど無理な人
- アイスランドの暮らしに興味がある人
- 不審者にいつも間違われる人
というわけで、安心して見て欲しい。
【好きにならずにいられない】映画レビュー。キモオタなのは見た目だけ!男は元来全員不器用なんです!イケメンにはもう飽きた!
日本のキモオタはとにかく騒がしい。
アイスランドにはアイドルなんていない。ただ氷の大地に静かに暮らす人々がいるだけだ。
と、言ってもこの映画で描かれるアイスランドの人々は微妙にクセがある。
そんなクセのある人に囲まれながら、一番異彩を放っているのが主人公のフーシ。
実はこのフーシ。
「見た目がヤバい」だけであり、思考や性格は案外マトモである。
あまりに「草食系」であることは彼の弱みなのかもしれないが、「個性」でまとめていいレベル。好きにならずにいられない。
主人公フーシの特徴。ハイブリッドキモオタ。いやーもったいない逸材。
- 43歳独身。母親と実家暮らし。恋人無し。空港で働いている。
- 趣味は第二次世界大戦のロンメル将軍が活躍したエジプト戦線の再現。同じ趣味の友達がいることに衝撃。ちなみにこの友達は妻子持ち。
- 見た目がヤバい。ハゲなのにロン毛。かなり大柄。口数は少ない。挙動不審なところもあるが、致命的なレベルではない。
- 他人の悪口を言わない我慢の人。性格は割と聖人レベルで優しい。
以上のデータだけでこの映画を見たくなった人は日本に150万人はいると思う。
日本では「いい歳して実家暮らしなんてキモい」とか言われるが、アイスランドでも「キモい」らしい(爆)。
いや、別に実家暮らしでもいーじゃんとぼくなんかは思うわけだが・・・。
さすがに40歳も超えると、同居する母親もいい歳なんですわ。不倫してるけど爆。
だから息子には「早く結婚して欲しい」と思う反面、「家を出ていって欲しくないな」という微妙な感情もあるわけですよ。
やっぱり老いもありますからね。そうなって行くんです親は。
それはいいとして、この男フーシ。
「キモオタ右派」というべきか、「かなり硬派な嗜好、趣味」をお持ちである。
立ち寄ったおもちゃ屋で買うのは、目立つところに置かれたバギーなラジコン。
一瞬「キモwww」となったが、ところがどっこい、彼が買うのはエンジンカーという、「男の中の男」しか買わないという神話で定評の、「本物のエンジンで動く」ラジコンなのである。電動じゃなく、エンジン。漢である。
日本では京商のエンジンカーがメジャーである(知らないか・・・)。
普通に6万円は超えてくる大人の趣味なラジコンである。
その高額具合に加え、フーシが買うのはモンスターカータイプ。
タミヤで言うところの「ランチボックス」みたいなやつである。
アメリカのテレビで、廃車を踏みながら進むバカげたデカイやつである。
まさに漢である。
ラジコントピックが長くなり、恐縮だが続ける。
ただの映画の演出かもしれないが、「アイスランドのおもちゃ屋には目立つところに普通にエンジンカーが売っている。しかもモンスターカージャンルの」という文化的成熟度にぼくは痛く、感動したのである。
いや、エンジンカーなんて相当ディープなラジコン屋に行かないと日本では売ってないですよマジで。
しかもモンスタージャンルのエンジンカーなんて日本にねえよwww的な。
というわけで、この漢フーシ。
アイスランドでも「かなり高額であろう」エンジンカーをサラッと買う姿はいい意味でヤバいのである。姿はキモオタだが。
そして、実はフーシ。
大工仕事も車の整備もサラッとできてしまう。いや、かっこいいじゃねえかフーシ。見た目で損をしているのである。
好きな飲み物は牛乳。経済的である。
職場でも浮くフーシ。しかしアイスランドの会社は超絶ホワイトですね〜。
国別幸福ランキングでもいつも上位に入っている北欧最北端の国、アイスランド。
いや〜、やっぱアイスランドの企業はホワイトなんですよね〜。その辺にも注目してみてください。
フーシってやはり「イジられキャラ」なわけでして、同僚からもイジられまくるわけですよ。
同僚には悪気はそれほど無いわけですが、先祖にバイキングだった人が多いのか、悪ふざけのレベルが「かなり手荒い爆」。
そのイジリにもフーシは泣いたり、騒いだりしません。聖人のごとく対処します。
でも、ちゃんとその一連の流れは「上司の耳」にも届いておりまして・・・。
上司が「同僚からいじめられているのか?」とか聞いてくるわけですよ。いや、ホワイトか。
そしてもちろん、「溜まっていた有給休暇」を「まとめて10日以上取る」なんてことももちろん即OK!!
同じことを日本でしたら、「私は無能です」と首から看板吊るされて、三条河原に晒し者にされるレベル。
でもアイスランドは労働環境が極めて成熟の極み。だから安心、羨まC。
その辺にも注目です。日本は全然ダメダメですね!
関連:【労働基準法39条】有給休暇の話。情弱社畜だったので、知識がゼロ…。知らないと危険。
まとめ:さっさとフーシ見ろ笑
言い忘れたことがある。
この映画「好きにならずにいられない」は「恋愛映画」だった爆。
その事を書かずして、まとめに入ることをお許し頂きたい。
いや、そこは本編で確認しましょうよっていう笑。
まーしかし、描かれる恋愛風景は「結構リアル」である。
そして最後にフーシは・・・。
というわけでフーシ見ろ!いや絶対みろよ!!というわけで、読者のみんな、約束だよ。
映画が気になった人はアイスランドミュージシャンの世界にも触れろ!
いやー、アイスランド イズ アイスランドである。
アイスランド音楽はかなり独特であり、生命讃歌に満ち溢れている。そして稀有なミュージシャンが多いのである。
有名どころのビョーク、シガーロスからはじめてみると良い。
アマゾンプライム会員なら無料特典の、Amazon music primeでビョーク、シガーロスが聴ける。
Amazon music unlimitedで7000万曲の中から、さらにアイスランド音源を深堀りしてみるのもおすすめの生き方である。
こちらもおすすめ映画
フーシが好きならバス男もおすすめだ。正直、かなり好きな映画だ。
原題は「ナポレオン・ダイナマイト」。邦題で失敗したパターンである。
というわけで以上である。
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